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リーダーシップやマネジメントについて書かれた本は、どうしても経営学の絡んだマスな視点のものが多い。大企業の中間管理職などには役立つ内容なのかもしれないが、想定している組織が大きすぎて現実味が湧かないという人も多いはずだ。というのも、実際に人を束ねる仕事というのは平社員の頃から、あるいは社会に出る前から始まっているからだ。そして、数人から数十人規模のグループをどう扱うかという悩みに応えてくれる書籍は意外に少ない。もう少し泥臭くい、人間同士の関わり合い等について書かれた本をやっと見つけたと思うと、今度はコミュニケーションスキルの解説に終始している。帯に短し襷に長しの状態である。

そんな中、この本は良い塩梅のスケール感をもって集団の扱い方を説明してくれている。リーダー的な立場をまさに意識し始めた、本当に「初心者」な人には多くの示唆を与えてくれるのではないだろうか。

文章は全て見開き2ページで1トピックに区分けされていて、一貫して左側は文章、右側が大きく描かれた模式図というレイアウトである。この形式に収めるために削られた内容もきっとあるだろう。あまりの分かり易さ重視の姿勢に幼稚さすら感じたとしても、気にせず読み進めてみよう。

内容は気持ちの共有の仕方やリーダーとしての姿勢など、アナログな話がメインである。あくまでもメンバーの顔が見えなくならない程度の大きさの組織で、いかにチームを1つにまとめ目標を達成するか。この大目標が、すぐにでも実行可能な手のひらサイズのコツに噛み砕かれ、語られていく。同じような内容でも手を変え品を変え書かれているので、頭の中が綺麗好きな人ならば、要はこれとこれに気を付けろということだろう、同じ事を繰り返してるだけの中身の薄い本だ、と感じるかもしれない。しかし、内容の重複を許してでも筆者が伝えようとしているものの存在に、少しばかり気を向けてみても面白いと思う。
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